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このブログは引っ越をしました。
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ぜひ、新しいアドレスにお越しください。
こちらよりかなり見やすく、お探しの記事も検索しやすくなっています。


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2011年01月01日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅1 「香港航空619便(成田→香港)の機内食とエンターテイメントシステム」

 
中東旅行記が28本記事を書いてもまだシリアに入ったばかりではあるが、並行する形で「小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅」旅行記を書き始めてしまう。もちろん中東旅行記や何かおいしい物があれば激安旅行情報も書くのだが、私の場合、記事のネタは複数を同時展開した方が気分的に良いのだ。

この旅行の発端はここに以前に書いた。年末に1週間程度休めそうなことからいろいろ航空券を探していたら、成田に乗り入れしたばかりの香港航空が、結構安い値段で航空券を出していたのだ。更に内情を告白すると、最近携帯をiPhoneに乗り換えた私は、SIMを差し替えて使えるSIMフリー版のiPadをどこかで買ってこようと思っていたのだ。

まぁそういうわけでこの旅行記の1回目は、何かと世間の関心の高い機内食ネタ(等)だ。


2010年12月某日、成田空港。

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香港航空のチェックインカウンターは第2ターミナル、幻のFカウンターだ。
ターミナルのメインホールではなく、通路側に増築したかのようなこのカウンターでのチェックインから香港航空体験は始まる。カウンターは空いていたがA330の窓側2列は全席埋まっているとのこと。ツアーなどのグループがもうチェックインしてしまっているのかもしれない。それでもなんとか中央通路側の座席を確保する。

チェックイン後、プライオリティパスを使ってIASSラウンジ
私はずっとIASSラウンジではビールの提供が終わっていたのかと思っていたのだが、今回復活していることに気が付いた。どれくらい前に復活していたのだろう。ビールを飲みつつPCでメールチェックなどを執り行う。

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香港航空HX619便は、夜7:30に成田を出る。機材はA330。
最近どうもこのA330に乗る機会が多くなった気がする。それと反比例するようにB767に乗らなくなった。A330の競合機はむしろB777のはずなのだが。ボーイングはとっととB787をロールアウトした方が良いかもしれない。

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日本人搭乗客の誰かが「安いだけあって狭いな」と言っていたが、決してそんなことはない。決してピッチは広くはないがエコノミークラスの平均レベルだと思…
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タグ:香港航空

2011年01月02日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅2 「香港国際空港深夜到着は0:00までにバスに乗れるかどうかが結構大きい件、そしてゴダイゴゲストハウスの詳細」

 
香港航空619便の香港到着は定刻で23:40だ。

これは成田発香港行きの最終便となる。成田をハブとする米系香港線ですら夜19:00前後に成田を出るのに、香港航空は19:30発なのだ。ツアー客などは送迎バスがあるから問題はないだろうが、個人旅行者にとってはこの時刻はなかなか厳しい。荷物をチェックインしなくても、僅かなディレイやイミグレの混雑状況によって、0:00が最終のA21バスに乗れなくなるからだ。


この日HX218便が成田のボーディングブリッジを離れたのは19:35頃。

HX218_01.gif


順調に滑走路までTAXI…、と思ったら機長からのアナウンスが入る。

「当機の離陸待ち順位は10番、約20分後の離陸となります。」

A21バスでの市内移動、オワタ。\(^o^)/


成田の19:00時台は、結構離陸機が多い。予想通り香港到着が11:50頃。荷物を預けていないのでさくさくイミグレに向かうが、ここも結構長蛇の列。これで諦めもつく。手元に香港ドルが全くなかったので、急いでいたらレートの悪さで有名な"Travelex"(ハンセン銀行や重慶マンションの2階より10%位は悪い)で3000円位両替しているところだが、イミグレ手前パシフィックコーヒー前のATMでHK$500ほどキャッシング。

ちなみにカードのキャッシングでもTravelexほどではないが手数料はかかるし、小額の場合細かいレートにいちいちこだわるのもあまり意味がない気もする。しかもATMでキャッシングしたら手元に小銭がない。我ながら愚か者だ。\(^o^)/

しかたがないので到着ロビーのセブンイレブンで飲み物を買って小銭を入手し、バス乗り場へ。

HX218_03.gif


なんで私がA21バスにこだわったかというと、N21バスは運賃こそA21より約10HK$程安いが、あちこちのバス停に寄るために都心に出るのにやたら時間がかかるからだ。

以前米系航空会社の到着が少し遅れてN21バスに乗ったとき、このことを骨身に染みるほど知った。このバスは一般路線バスであるE21バスの深夜版という性格もあり、空港内で働いている人のためにカーゴターミナルやら整備地区などをぐるぐる回る。更にはこつこつ高速を降り東涌や青衣などの駅前にも泊まる。A21バスなら50分もかからない都心までの移動が、N21だと軽く80分を…
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2011年01月03日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅3 「深夜、香港国際空港から深セン国際空港(宝安空港)まで気合いで移動して、朝イチの安い深セン発フライトを利用する、という選択肢もあった件」


中国の国内線予約は、以前に比べ大変楽で運賃のディスカウントも結構良い。

今回の目的地は台湾・金門島までのフェリーが出ているアモイ(廈門/Xiamen)になるので、出発前にとりあえず香港からアモイまでの運賃をCTRIPで検索したりしてみた。

shenzhen_xiamen_01.gif
http://flights.english.ctrip.com/International/SearchFlights.aspx

実はこれ今適当な日付で検索した画面なのだが、最安は580HK$、最高が800HK$と私の旅行した年末より少し安くなっている。が、ここで大切なのは香港国際空港の場合空港税などが207-236HK$と高額なことだ。


これが深セン発だと、こうなる。

shenzhen_xiamen_02.gif
http://flights.english.ctrip.com/Domestic/Showfarefirst.aspx#

げ、値段あんま変わんないじゃん。
自分の日程だと、平均しても300RMB以上の差があったのに。(´・ω・`)


まぁ気を取り直して話を続ける。

最安で480RMB、しかも空港税等の追加は90RMB。香港発の最安が787RMB(約9700円)だが深セン発の場合570RMB(約7020円)とその差は

えっと、えっとぉ…小さくない。(;´Д`)




しかも深セン空港からだと中国国内各地へのフライトが多いし運賃も安めだ。もちろん香港国際空港から深セン宝安空港までは、昼間でも上水までのA43番バス29.2HK$+羅湖までのKCR代20HK$、更には羅湖から空港までのバス代20RMB、合わせて70RMB弱かかるので、それを念頭に置く必要はあるが。


深夜11:40(実際には12時頃)香港に到着する私がアモイに向かうには、以下の選択肢があった。

・香港の安宿でぐっすり眠って、翌日夜香港発の深夜寝台バスでアモイに向かう。
・香港の安宿でぐっすり眠って、翌日朝深セン発のバスでアモイに向かう。
・香港の空港で夜を明かし、翌朝のアモイ行きフライトでアモイに向かう。
・気合いで深セン空港まで移動して、安い朝イチフライトでアモイに向かう。


こう書くと素直に成田からアモイに飛ばなかった自分が大変な愚か者に思えるが、アモイ行きの航空券は香港行きのそれより割高だし、第一「香港航空に乗る」「香港でSIMフリーのiPadを買ってiPhone生活をより充実させる」という当初の目的を達成することができないのだからしかたないぢゃないか。まぁ愚か者なのは事実だが。


一番安上がりなのは香港発寝台バス利用プランだが、連日移動の2日目が寝台バスなのは多少きつい。といって深セン発のバスを使うと1日移動日になる。空路は多少魅力だったのだ。

しかし香港国際空港と違い、深セン(宝安)国際空港へは24時間運行しているバスがない。では深夜香港国際空港から深セン国際空港までの移動方法がないのかというと、これがあるのだ。

香港と深センのボーダーは何カ所かあるが…
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2011年01月04日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅4 「ゴダイゴゲストハウスは秀逸な宿だが、当然宿泊者によって空気は変わる件、てか2段ベッドの上で朝っぱらからがたがた騒音を立てるな vs 初対面の人間には敬語を使え、である話」

 
なんだかんだ言ってベッドは良い。

例え狭い2段ベッドでも100%完全なフルフラットでシーツに毛布まであれば、これはファーストクラスだ。シンガポール航空のA380スイートまでは行かなくとも、アエロフロートあたりには勝てそうな気すらする。ドミで周りからはいびきや寝返り音も聞こえるけれど、ファーストクラスだって基本相部屋みたいなものじゃないか。

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撮影は2009年です。


と思ったのだが、朝方怪しげな物音で目が覚めた。

目を開くと隣の2段ベッド上段で、半身を起こしてやたら咳き込んだりベッドを揺らして着替えをしている人がいる。時間は朝の7時。長いこと物音を立て続けているので、ついに下段の人が怒った。

「おまえ朝っぱらからうるさいんだよ」


さぁ、どっちが悪いのでしょう?


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撮影は2009年なので、今回の件は関係ありません。

確かにうるさい。ドミでは全員ぐっすり眠っていた。私も3時間も寝ないで目を冷ます羽目になった。迷惑ではないと言ったら嘘になる。とっととベッドから降りて着替えるなりなんなりしろ、だ。

しかし時刻は既に7時頃。早起きの人なら「おはよう小鳥さん」をしている頃だ。眠りを妨げられて機嫌は最悪なのだろうが、怒った人の言い方も傍若無人だった。またその人物も、アジアに多そうないかにも「俺、旅のプロ」的外観で印象がよろしくない。それに普通見ず知らずの他人には普通敬語…
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2011年01月06日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅5 「深センには山ほどバスターミナルがあるが、長距離移動については銀湖と羅湖(長距離)バスターミナルの2ヵ所を覚えておけばなんとかなること。更には代理店でチケットを買うのも実はなかなか便利な件」

新兵器の4410円キャリー型リュックに荷物を詰め込み、ゴダイゴゲストハウスを出る。ドミには広いスペースはないが「ミカン箱全開方式」の鞄は荷造りが早い。あっという間に荷物がまとまったので勢いで地下鉄に乗る。ゴダイゴは地下鉄の佐敦・油麻地駅まで歩いて5分もかからない。

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油麻地から深センボーダーの羅湖まで38HK$(オクトパスで35.7HK$)、約50分の列車の旅だ。途中九龍糖でKCRに乗り換える。私は旧KRCが好きだ。なんといっても窓から景色が見えるのがいいし、香港郊外の風景はなんだかツボにはまる。九龍糖の駅なんかまるで地方の私鉄駅のようではないか。

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車窓風景を眺めていると国境なんかあっという間だ。KCRは落馬州にも延伸しているので、深センの福田区が目的地ならそちらを目指した方が早いが、今回はまず羅湖駅前のバスターミナルをチェックするため羅湖から入国する。

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深セン・羅湖の駅前は、一時期治安がよろしくなかったが、最近は全くと言っていいほど不安を感じない。もちろん事実上の国境だし駅前で人混みもあるし普通のスリや置き引きはいるだろうが、なんというか「身の危険」感はない。

深センのバスターミナルについての詳細はここが詳しいが、外国人旅行者、特に香港から入ってくる外国人旅行者は、銀湖バスターミナル羅湖バスターミナルを利用するのが良い。というより、上のリンクにたくさん書いてある他のバスターミナルには簡単にはたどり着けない。

羅湖駅周辺のバスターミナルは、まずイミグレを出てすぐ右側の羅湖商業城1階。しかしバスターミナルは広東省内の近距離路線がほとんどだ。長距離バスはイミグレを出たら左側に折れ中国鉄道の深セン駅西側、華僑大厦(華僑酒店)横にある。この華僑大厦前からは深セン宝安空港行きのバスも…
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2011年01月07日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅6 「深セン→アモイのバス、朝っぱらから寝台バスも悪くない、と思った件」

 
朝食を終えて代理店に戻ると、アモイ行きのバスには7人の乗客が集まっていた。

ここから出発する乗客はこれで全員のようで、係員に羅湖近距離バスターミナル裏手の道路まで案内される。やってきたのは少し大きめのワゴン車で、3列シートの客席は運転手を除きぎりぎり8人分。この車での送迎じゃそんなにたくさんの客をさばききれないだろうなぁ。ともかくこのワゴン車がアモイ行きバスターミナルまで送ってくれるらしい。

深センの街を東に20分ほど走っただろうか。

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そうですかここがバスターミナルですか。
でもこれ、私の国ではガソリンスタンドって言うんですよ。



10分ほど待ってバスの登場だ。

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(こちらの撮影は、高速のサービスエリアです)

寝台バスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!


いやぁ、まさか朝っぱらから寝台バスがやってくるとは思わなかった。

しかし考えてみれば、アモイのバス会社なら、朝深センに到着した寝台バスはそのままアモイに戻した方が稼働率は上がる。深センとアモイの間にはたくさんのバスが走っていて競争は激しいのだ。せっかく買った高いバス、夜まで深センに留めていては収入が半減する。

アモイから深センまでは片道およそ600km。往復1200kmを日々走るなんて、バスって頑丈だ。気になってバスの寿命を調べてみたところ、日本国内でもおよそ10年から20年なのだそうだ。すごいなぁ、である。中国ならもっと酷使され…
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2011年01月08日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅7 「アモイ湖浜バスターミナルのホテル紹介所をあてにしていたら、どう考えても闇営業の宿に連行された件。さらにはお勧めの駅前ビジネスホテル、如家酒店」

 
アモイについたら宿探しだ。

アモイの安宿と言えば、コロンス島のユースホステル・厦门鼓浪屿国际青年旅舍が定番らしいのだが、このコロンス島というのが気に入らない。

街からフェリーに乗らないと行けないことくらいは気にならない。コロンス島に滞在すること自体が嫌なのだ。
アモイは南京条約で開かれた5港のひとつで、コロンス島は領事館が置かれ西洋人が多く住んでいたエリアだ。その歴史には全く文句はないのだが、そういう経緯で観光地になったこの島は、自動車の通行が禁止され乗り合いの電気自動車やロープウェイで移動するという、べったべたの観光地なのだ。誰がそんなところに泊まるか、である。

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確かにユースは小ぎれいでドミもあるが、シングルの値段は200元以上と結構高い。観光地のど真ん中だしある程度は理解できるが、これは私の好みではない。これがもしもっと節約をしなければならない長旅でゆっくりしたいのなら、ドミに数泊するという手もある。しかし短い時間に台湾や土楼など結構頻繁に動かなければならない私には、ここでのんびりという選択肢はない。市街地ならバスなどの便も良いし安く食事できる場所もいっぱいある。


中国の空港、港、長距離バスターミナルなどには、必ずといって良いほどホテルの紹介所がある。

必ずしも最安であるとはいわないが、ラックレートなどよりはずっと安いし結構良いホテルも多い。物価の高い広州の空港ホテルですら100元台でよりどりみどりだったりもして、今まで外れたことはない。今回も「バスターミナルに行けば、きっと安くて快適なホテルがあるだろう」と考えていた。


ほおら、あった。

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バスを降りての出口横に、わかりやすい看板を出したホテル紹介所が…
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2011年01月17日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅8 「中国国内線のディスカウントチケットを買いに行ったら近くに推掌科のある病院があったので、首のコリを取ってもらった件」

 
アモイのホテルでこれからの旅程を考えるが、明らかに日数が足りない。

だいたい成田発最終フライトの7日間(実質6日間)で、香港から台湾・金門島まで陸海路だけで往復すること自体に無理があるのだ。昼間の寝台バスは楽しくないこともなかったが、貴重な1日を費やしてしまったとも言える。アモイから深センまでは素直に飛行機を使おうかとCTRIPを眺める。

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実際の検索日ではありません。でも290元って寝台バス+70元じゃんw


中国の国内線航空券は事実上相場商品となっている。

CTRIPより安い相場が安いサイトの存在も知ったが、検索結果から航空券を購入するには北京語で電話をかけなくてはならず、私には敷居が高かった。CTRIPを調べてみると中国南方航空にノーマル運賃の790元(+90元)よりは多少安いチケットが見つかった。ここで予約を入れる手もあるのだが、宿からそう遠くないところに南方航空の事務所があることが分かったので直接出かけてみる。CTRIPに出てくる程度の運賃なら、ほとんどの場合航空会社の支店で同じ値段で購入できる。

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がらがらだし。

目星をつけていたフライトの価格を尋ねると、予想通りCTRIPと同じ値段を…more.png この記事の全文を読む 

2011年01月18日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅9 「華僑の故郷とも呼ばれる福建省で、華僑博物館を見学した件」


中華人民共和国の定義によると、華僑とは「中国大陸・台湾・香港・マカオ以外の国家・地域に移住しながらも、中国の国籍を持つ漢民族」となるらしい。

実際にどれだけの国が二重国籍を認めているのかは調べてみないと分からないが、少なくとも日本に定住する成人は22才までに国籍を選択しなければならない。それなのに日本にも華僑と呼ばれる人たちはいるわけで、実際には中国以外の外国籍を持つ華人も華僑と呼ぶと考えて良いだろう。そしてその華僑の故郷「僑郷」とまで呼ばれるのが福建省だ。


大きな地図で見る

もう少し書いてしまうと、蛇頭と呼ばれる密入国ブローカーも主に福建省を拠点とする。

福建省の省都福州の南に福清市という街があるが、ここはかつて「日本密航村」と呼ばれた集落が集まるらしい。朝日新聞社の記事が出典だが、なるほどと思う。最近は密航は下火になったとあるが、その代わりに留学や偽装結婚などで日本を目指す人が増えているとこのこと。私の大学にも中国人留学生いて彼らは例外なく優秀で研究熱心だったが、最近は出稼ぎを目的とした留学も少なくないらしい。留学生のアルバイトは事前に届け出をすれば違法ではないし問題はないが、留学生失踪なんて話を聞くと、正直留学生への援助も少し考えなおした方が良いのでは、と思う。偽装結婚に至っては論外だ。


こういう話はさておき、福建省界隈の人たちは、かなり以前から様々な理由で国外に出た。そして福建省出身者の少なくない華僑についての博物館がここアモイにある。

華僑博物館(華僑博物院)だ。


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今や世界に4500万人いるとも言われる華僑の歴史を紹介する博物館で、シンガポールのゴム王陳嘉庚氏の提言で1956年に作られた。博物館を作るための資金も華僑の人々によって提供されたらしい。ちなみにこの博物館はアモイ大学からそう遠くない場所にあり、アモイ大学も1921年に陳嘉庚氏によって創設されている。中華民国時代からの大スポンサー…more.png この記事の全文を読む 

2011年01月19日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅10 「アモイ発金門島行き、中国/台湾直通フェリー乗り場の下調べをした件」

 
 
今回の旅行の目的は、中国のアモイから台湾の金門島を結ぶフェリーに乗ることだった。

現在最新刊である[地球の歩き方]広州・アモイ・桂林(2009〜2010年版)ではこのアモイと金門島を結ぶフェリーに日本人は乗ることはできないと書かれているが、実際には2008年から乗船可能になっている。これはぜひ実際に乗船してみたいではないか。

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台湾の金門島は中国のアモイ島から約10km、台湾の金門島北東部から中国領の角馬までは僅か2km程度の至近距離だ。


より大きな地図で アモイ Xiamen を表示


より大きな地図で アモイ Xiamen を表示

中華人民共和国と中華民国との間の戦争である国共内戦は、事実上1958年まで行われたと考えて良いと思う。東西冷戦まっただ中でもありながらソ連のフルチチョフ書記長が訪米するなど「雪どけ」と呼ばれる友好ムードが高まっていた時期のことだ。中華人民共和国樹立の1949年から9年後で…more.png この記事の全文を読む 

2011年01月20日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅11 「事前調査には失敗したが、とにかくアモイから金門島に向けて出国できた件。ちょっと写真多め。」

 
結局東渡埠頭での情報収集は失敗に終わった。

こうなったらもう直接乗り込むしかないと、朝7時過ぎにタクシーで埠頭に向かう。なぜ7時過ぎなのかというと、始発時間に合わせた訳ではなくホテルの朝食が7時から始まるからだ。宿泊費に朝食が付いている場合、私は食欲の有無に関わらず這いずってでも食べに行く。ホテルから東渡埠頭までのタクシー代は12元、20分ほどで到着した。やっぱりタクシーって便利だ。どうしてもう少し乗らないかな、自分。


出発ホール。

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船舶会社以外に台湾の復興航空・華信航空・立栄航空などの名前もあるが、ここではアモイから金門島を経由して台湾各地まで飛ぶチケットをセットで販売している。以前台北から金門島に飛ぼうとして、価格競争の激しい台湾の国内線にしてはやたら割高だったことがあったが、どうやら小三通のおかげで金門線は台湾航空会社のドル箱路線になっているらしい。

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今や台北からアモイどころか上海・北京まで直行便があるご時世だが、小三通経由のルートなら台湾各地から出発できる上に割安になる。安さは正義なのだ。

私は金門島に行ければそれで満足なので、一番大きな声で客の呼び込みをしていたカウンターに向かう。出発時刻を尋ねると8:30。どうやらこれが2010年12月の始発便らしい。なんだかんだで一番早い便の会社が大声で客を呼ぶのかも…more.png この記事の全文を読む 

2011年01月21日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅12 「アモイと金門を結ぶフェリー"新集美号"の船内で、この航路の経済性について考えた件」

 
厦金旅客は厦金航路の新集美号 "Xin Ji Mei" に乗り込む。

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閑散期だったのかもしれないが、乗客は多くない。これで1日12往復もしているのだから、よほどの事情がない限り予約をする必要はないように思う。

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新集美号は総トン数600d、定員は300名の小型船だがまぁまぁ乗り心地は良い。

そのサイトには「專業女服務生全程服務 一樣的票價、至尊的享受」とある。なにしろ中国政府お墨付きの「一級文明客船」なのだ。何を基準に「一級文明客船」なのかは分からないし「二級文明客船」や「三級準文明貨客船」があるとは思えないので、かえって「この種の表示のない船は危ない?」という考えも頭をよぎる。そういえば昔、中国国際航空の成田-北京線にやってきて我が家をがっかりさせたB757には「青年文明号」のプレートがかかって…
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2011年01月22日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅13 「台湾・金門島に到着、路線バスは充実していないし観光バスも不便だし、結局観光案内所でレンタルバイクを紹介してらい、急遽台湾ツーリングが始まった件。」

 
アモイを出て1時間もしないうちに金門島が見えてきた。

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港の横にある2本の煙突は、どうやら発電所らしい。
金門島は台湾的にはかなりの孤島なので電力の独力確保は絶対必要だろうけれど、こういう大事な施設を島の中国側に作っちゃっていいのか?と思わないでもないが、1日10便以上の船が行き来するこの時代にはそんなこと問題ではないのか。ちなみに空港は島の南側にある。

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下船し入国審査へ。

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台湾側にも免税店がある。

例によって日本のたばこ「峰」が並んでいる。この「峰」は昔から台湾でただ事ではなく人気のたばこで、JTは1年前に国内での販売を中止したが、台湾や免税店での需要を考慮してか製造は続けているらしい。作っているのなら売ればいいじゃないかとも思うのだが、流通などの問題もあるのかもしれない。

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台湾の入国審査も、中国の出国審査同様全く特別なことはない。

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"Arrival Filght No CI___" の欄には堂々と「新集美」と書き、ちょっと考えてから "Residence in Taiwan R.O.C" の欄には 「one day trip」と書いてみる。それほど大きな島でもないし、台湾で宿を取ると高くついてしまいそうだから、1日で満足できたら中国に戻っても良いかと考えたのだ。もちろん気に入ったら1泊くらいしても良い。気分次第なので帰りの船は予約しない。往路から考えて席がなくて乗れないと言うことは絶対にないはずだ。どんな場合でもしなくて良い予約をするのはばからし…
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2011年01月24日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅14 「台湾・金門島、金城・霊済古寺前で海鮮麺線を食べつつ戦跡ツーリングのルートを考えた件」

 
台湾でレンタルバイクを借りた場合、ガソリンは空に近い。

バイクの鍵を渡してくれたおばさんがまず説明したのが、ガソリンの入れ方だった。メーターはエンプティに近い。日本のような満タン返しの方が燃料タンクも錆びにくくて良いと思うのだが、燃料を空にして車を貸した場合には「残ったガソリンは店のもの」という店側のメリットもある。バイクなんかは簡単に抜くことができるけれど、これ車でもやるとしたら結構な手間な気もするのだが、それが商売というものなのかもしれない。

「この道をまっすぐ行って突き当たりを左、次の突き当たりを右にいくとガソリンスタンドがあるからそこで給油してね。燃料タンクはもう空っぽだから。」

わっかりやしたぁ。

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レンタルバイク屋に荷物を預け、まずはガソリンスタンドに直行する。ガソリンの値段はレギュラーで1リットル31台湾ドル(約86円)。日本よりはちょっと安い。

金門島なんて東西で10kmちょっとの大きさだし2リットルも入れれば十分だと思ったのだが、タンクはあっという間に満タンになっていた。満タンでも4リットルくらいだったけれど。まぁこれで島内を自由に移動できる。レンタルバイク代は、港から金城の街外れまで送迎してくれて1日400台湾ドルだ。2リットルのガソリン代くらいで文句を言っては罰が…more.png この記事の全文を読む 

タグ:金門島 戦跡

2011年01月26日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅15 「台湾・金門島、第2次台湾海峡危機の後戦いに備えて作られた翟山坑道を見つつ、無料レンタサイクルでの島内観光も悪くないな、と考えた件」

 
海鮮麺線で体を温め、まずは観光案内所イチオシである翟山坑道に向かう。


より大きな地図で 金門島 を表示

金門島南西端に近いこの海岸のトンネルまでは、金城市内から直線で約5km、10分もバイクを走らせれば突いてしまう距離だ。もしかしたら水頭埠頭の観光案内所職員は「この辺りに一番近いから最初に行っておけば?」くらいの気持ちだったのかもしれない、と今頃気が付く私は、こう見えても結構頭が悪い。

金門島の観光案内所にはサイクリングルートを詳しく紹介した「金門鉄馬遥遥遊」とうパンフレットが置いてあり、これによると翟山坑道は「金城−歴史古蹟線」ルートの見学地でもある。このサイクリングルートの全長は13.1km、所要時間2.5〜3.5時間とあるが、意地になってペタルを漕げば移動自体は1時間もかからないのではないだろうか。

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ちなみにサイクリングルートはこれを含めて5つ紹介されている。

金門島まで自転車でやってくる観光客は少ないだろうが、島側も当然そのことは理解しており、レンタサイクルの貸出を行って…more.png この記事の全文を読む 

2011年01月28日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅16 「台湾・金門島、バイクでの移動中金門空港(金門航空站)に立ち寄り、空港でレンタサイクルを借りるのも面白いと思った件」

 
金門島南東部にある翟山坑道から金門島南西部金水鎮にある823戦史館までは、おおよそ10km。途中には今や台湾国内線のドル箱路線となった金門空港(金門航空站)がある。


より大きな地図で 金門島 を表示

金門へは台湾の台北・高雄・台中・嘉義・台南・馬公から毎日約40便もの航空便飛んでいる。往復の離発着数だと約80と、この規模の空港としてはただ事ではない。ちなみに今日の出発便はこの通りだ。

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http://www2.kma.gov.tw:81/RealTimeShow1.asp


更にこれらのフライトの搭乗率も極めて高い。

試しに、今週末金門島に1泊2日で行くとして華信航空の台北/金門間のフライトをチェックしてみた。

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予約人数は1人で試したのにも関わらず、往路は6便中4便が満席、帰路は6便中2便が既に満席となっている。台北から金門島に行こうと考えている人は、冗談ではなく早めにフライトの予約を入れた方がよい。「これだけフライトがあればキャンセル待ちでもどうにかなるだろ、普通」などと考えていると朝イチのつもりでも順番待ちが30番台などということもあるし、帰路の予約が確定できないと予定した日に島から帰れない可能性もある。(実は私は金門島行きをこれで諦めたことがある)。

ついでに書くと、一時期極端な値下げ合戦を行っていた台湾の国内線だが、最近ではそういうことはあまりないし、金門路線に関しては金門島の住民や台湾国籍の老人でもないかぎり割引はまずないとも考えて良い。運賃は片道約2100台湾ドル(約6000円)、往復で4200台湾ドル(約12000円)だ。今運賃を確認したら、旧正月に当たる春節は片道100台湾ドル程高くなって…more.png この記事の全文を読む 

2011年01月31日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅17 「台湾・金門島、八二三戦史館で失意にくれ、どこだか分からない断崖の廟で、自分が道に迷ったことを悟った件」

 
「現代、伝統、自然を兼ね備えたこの世の浄土、観光パラダイス」を走る。

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金門島でのスクーター走行は結構快適だ。

少し横道に入ると未舗装部分もないではないが、基本台湾なので道路はしっかりしているし、道路も台湾本島のように混雑していない。PGOのi Bubu125「本当にこれで排気量125なのか」と思うほど非力で日本の50ccスクーターとあまり変わらない印象を受けるが、金門島なんてさほど大きな島じゃないしこれで十分だ。車体が小さいので少し速度を上げると地味に怖く、これがまた海外での安全運転に一役買う。こんな場所で事故でも起こしたら…、

あ、そう言えば保険どうなってるんだろ???

タイあたりでバイクを借りると、1日50バーツくらいの保険代を払うし一応保険証書のような物も渡してくれるのだが、そういえばここでは免許のコピーを取られてレンタル代を支払った記憶しかない。気になって調べてみたら、一応日本の自賠責にあたる政府強制保険なるものと搭乗者傷害保険にあたる機車駕駛人傷害險はあるものの、外国人観光客が任意で加入できる保険は…more.png この記事の全文を読む 

2011年02月01日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅18 「台湾・金門島、この世の浄土で道に迷い、必死で馬山観測所にたどり着いた件」

 
「この世の浄土」で道に迷った。

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門には「泰山廟」とあるが、観光案内所でもらった地図に描かれていなかったのが悔しい。更には、今もう一度地図を確認したらちゃんと描かれていたのがますます悔しい。

八二三戦史館から馬山観測所に行くには、北側の環島東路に出て、これが環島北路と名前を変える交差点で沙青路という北に向かう道に入る。しかしどうやら第一関門である環島東路での左折に失敗し、捕華路という道を直行してしまったらしい。環島東路も捕華路も北に向かう道なので、判断力が元々備わっていない私は失敗に気が付かなかっ…more.png この記事の全文を読む 

タグ:馬山観測所

2011年02月03日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅19 「台湾・金門島、馬山観測所から対岸の中国をじろじろ眺め、更には馬山の巨大スピーカーによる心理戦を動画で見てみた件」

 
馬山観測所は、台湾・金門島の北端にある、中国の動向を観察する軍事施設だ。

前回も書いたが、ここから中国の角嶼島までは僅か2km。内戦中はもちろん休戦中だってシャレにならない近さで、どこに出しても恥ずかしくない立派な最前線だ。砲撃戦になったらここは怖いだろうなぁ。どっちの砲弾も外れるわけがないし。

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左側の通路を行くとあまり幸せになれそうにないので、ここは素直に観光客用の右側通路を行く。こちら側は地上から1mほど掘り下げられていて、何かあったときにはこっちの方が安全で便利そうだ。

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「我らの山河を返せ」ってことなのだろうが、


返すわけないじゃん。




中華民国と中華人民共和国の関係はなんとも微妙だ。そりゃその昔国内の主権をめぐって内戦をしていたのだから当然と言えば当然なのだが、現実的にそれぞれの領土にそれぞれの政府がある状態が続き、小三通が実現する時代になり、考え方まですっごく面倒くさいことになってしまっている。

他国国民としてはおおよそ「いろいろあったけれど今は中国と台湾だよなぁ」なのだが、当事者達にはどうもそう簡単にはいかないらしい。なんせ1979年まで中国は台湾を砲撃していたわけだし。毎週月水金の午後、炸裂しない砲弾を山間地に、だけど。 何かに当たっちゃったら大変だもん…more.png この記事の全文を読む 

タグ:馬山観測所

2011年02月06日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅20 「台湾・金門島、馬山観測所から国共内戦の戦場であった古寧頭に向かった件」

 
台湾・金門島では2度大きな戦闘があった。

1つはこのブログでもたびたび触れた1954年の第2次台湾海峡危機(八二三砲戦/金門砲戦)であり、もう1つが1949年の古寧頭の戦いだ。

第2次台湾海峡危機が砲戦であったのに対し、古寧頭の戦いは白兵戦だった。人民解放軍が金門島奪取のため上陸し激戦の末に国民党軍が勝利した戦いで、その戦死者は両軍で4000人ともそれ以上とも言われる。凄惨な戦場だったことに間違いはない。ちなみに中華人民共和国の設立は1948年、古寧頭の戦いは中国が台湾側に攻め込んだ唯一の作戦とされている。


人民解放軍が上陸したのは、金門島西北部にある古寧頭と呼ばれる地域だ。本当は中央部に上陸するつもりだったが風に流されてここになってしまった、という説もある。

馬山観測所からは島の北岸を辿って行く形になる。古寧頭は古戦場として景観が保存されていて、古寧頭戦史館という展示館もある。金門島戦跡ツーリングの最後を飾るに相応しい場所だ。


より大きな地図で 金門島 を表示


と馬山を離れようとバイクに乗ろうとしたら、こんな看板があった。金門県政府による…more.png この記事の全文を読む 

タグ:古寧頭

2011年02月08日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅21 「台湾・金門島 古寧頭戦史館で(多分)とても親切にされた件」

 
国共合作と国共内戦の歴史はややこしい。

最初の国共合作は1924年、当時の北京政府(直隷派政権)と軍閥に対抗するため、中国共産党員が個人的に国民党に加入する、という形だったらしい。これは1927年まで続く。蒋介石の上海クーデターまでが第一次国共合作の時期であると言って良い。

この後共産軍は武力闘争を開始するのだが、反共より抗日を優先すべきとした張学良による1936年の西安事件を受けて、1937年に第2次国共合作が始まる。まぁ抗日共同戦線のようなものだ。

しかし1945年日本が中国から敗退すると、国連の常任理事国となった中華民国内で国民党と共産党が対立、1946年に国共内戦に突入する。戦闘は共産党が大陸の要所を制圧し、1949年の中華人民共和国成立宣言に至る。中華民国の国民党軍としては台湾に退却してはいたが、当然大陸の再制圧を考えていただろう。


あー、ややこしい。


古寧頭の戦いは1949年10月25日、「台湾開放」を掲げた人民解放軍によって行われた金門島上陸作戦だ。

中華人民共和国(例によって以降中国)にしてみれば、大陸の間近にある金門島は中華民国(同じく以降台湾)は危険きわまりない存在だっただろうし、台湾にしてみれば金門島を失うことは大陸再進出の大拠点を失うに等しい。その古寧頭の戦いを台湾側の視点から紹介するのが古寧頭戦史館だ。


より大きな地図で 金門島 を表示

ここではっきり書いておくが、私は「中国と台湾のどちらかだけを支持して、どちらかだけを支持しない」という立場は取らない。


ぶっちゃけて言えばそれぞれの国にそれぞれの印象はあるのだが、「旅行者は歴史を含め政治的な発言は避けるべき」という想いが強くあるし、ましてやそれをブログに書くなど出来ない。だいたい「白か黒か」的二分法の思考はかなりの馬鹿がするものだとも思っている。私は結構馬鹿だが、そこまでではない。と思いたい。


またしても前置きが長くなってしまったが、えっと、古寧頭戦史館だ。

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まず目に入るのは「反空降堡」…

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2011年02月15日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅22 「台湾・金門島、慈湖三角堡で謎の巨大ラッパを見た件」

  
アモイ朝8:30発の船で金門島に渡り、金城でレンタバイクを乗り出したのは10:00をそこそこ過ぎた頃だったと思う。

初めて台湾でバイクに給油し、金城市内を見て早めの昼食をとり、翟山坑道、金門空港、八二三戰史館の入り口、見る気もなかった泰山廟、馬山観測所、そして古寧頭戰史館と巡ると、時刻は午後3時を過ぎようとしていた。


より大きな地図で 金門島 を表示

アモイ行きボートの最終便は午後17:00発。16:00頃バイクを帰せば十分間に合うと思っていたのだが、レンタルバイク屋のおばさんは「15:40には店に戻ってきてね」と言っていた。個人的には「船に乗り遅れたら金門島で1泊すればいいし」くらいに思っていたのだが、観光業者さんとしては、私を確実に船に乗せてあげたいと思うのだろう。


金門島にはまだ見所はある。

バイクで走っている途中、戦時に使われたトンネルの資料館の看板が少なくともあと2つは見えたし、親切な観光案内所のスタッフは山后民族村も勧めてくれた。寺や寺院の類も結構あるし、1682年から1992年までの310年間金門の行政の中心であった清金門鎮総兵署なんてかなり私好みの建物もある。例の金門包丁屋も見ていないし、金城の街だって歩けばいろいろ発見はあるはずだ。出来たらアモイ側の小金門島にも行ってみたい。


「最終便乗ろうかなぁ、島に1泊しちゃおうかなぁ」

地味に悩みながら古寧頭戦史館から海沿いの道で金城に走る。道沿いにこんな門があった。

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「ここは軍の管理地で、でもって国の財産だから勝手に使うなよ。勝手に使ったり、何か建物を建てたり、墓を作って遺体を埋めたり、ゴミとか捨てたりしたら非合法事件として訴えるよ。(意訳)」

野鳥も風獅爺も太武山もいいけれど、金門島ならではの興味深さってこういう「過去最前線だった土地ならではの何か」なのだ。そんなことを改めて思いながらバイクを走らせると、こんな光景に…more.png この記事の全文を読む 

タグ:慈湖 三角堡

2011年02月17日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅23 「台湾・金門島、結局金門島訪問は日帰りとなり、アモイの如家酒店に戻った件。更には小三通を再訪した場合のルートについて再考してみたり」


慈湖三角堡を見学して金城市内に向かうと、時刻は3:40になっていた。

気分によっては島に1泊しても良いと思っていたのだが、レンタルバイク店のおばさんが帰ってこいと言った時間に金城に着いたのは出来すぎだったので、ここは素直にアモイに戻ることにする。結局金門島は日帰りツーリングのみになってしまった。

なんだかんだ言って金門島はとても興味深い場所だった。

「この世の浄土、観光パラダイス」はさすがに誇大広告だとは思うが、戦地国立公園というかなり特殊な観光地として、また台湾と中国の沿岸交流地として、1度訪れるのは悪くないと思う。

ただ金門島に行こうと考えた場合、台湾経由の方が安上がりだ。成田発で比較すると台北往復はだいたい20000円くらいから、アモイ往復は4万円台前半からと2万円以上の差がある。金門島までの往復航空運賃が約12000円としても台北経由に軍配が上がる。

また中国から台湾への航路は、福州の馬尾埠頭から馬祖島(南竿島)の間にも1日2往復あるので、台北往復の航空券を買って、台北-(飛行機・基隆からの船)-馬祖・南竿島-(船)-福州・馬尾埠頭-(陸路)-アモイ・東渡埠頭/五通埠頭-(船)-金門島・水頭埠頭-(飛行機)-台北という、小三通完全制覇ルートを行くという手もある。金門島から台湾の高雄には週1で不定期船もあるようで、これも面白そうだ。その気になって羽田-松山路線を使えば3〜4日で回ることも可能だと思う。


より大きな地図で 小三通、2つの海路 を表示

なんだかんだ言って、船の頻度や大陸と島との距離を考えるとアモイ-金門島ルートが最も効率的で観光がしやすかったのも事実だが。


金門島の水頭埠頭までは、レンタルバイク屋の娘さんが車で送ってくれた。

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レンタルバイク代の400台湾ドルも、港までの送迎を考えれば安上がりだと改めて思う。ここでは車も借りられるようなので、家族やグループで来たときにはレンタカーでドライブするのも良いかもしれない。車を借りるとなると、やっぱりバイクのように緩くはなさそうな気もするので、ちゃんとJAFで免許の翻訳書を持っていくことに…more.png この記事の全文を読む 

2011年02月20日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅24 「アモイの歴史を感じないでもない旧市街をふらふら歩き、金門島土産店を発見した件」

 
金門島で1日ツーリングをしただけなのに、アモイに戻ると「都会に帰ってきた」という気がする。

アモイの人口は約240万。中国では大都市と言うほどの規模ではないのだが、それでも都会だ。空港があって大きなショッピングモールが複数あるのだから、都会と言わずして何と言おう。

ちなみに千葉県鎌ヶ谷市にも空港(っていうか基地)があって、例のアクロスモールを含め(スーパーに比べれば)大きいショッピングモールが2つあるので都会だ。(2軍だけれど)プロ野球のスタジアムもあるのだから、大都会と言っても良い。千葉なめんなよ、である。まぁ人口は4万少しですけど。

都会だからどこを歩いてもそれなりに何かおもしろい物はあるのだが、古い町並みなら成功大路・鎮海路と海岸線に囲まれたエリアが面白い。


より大きな地図で アモイ Xiamen を表示


チャイナタウンに良くある、1階部分が店舗と歩道になっていてその上が居室になっている作りだ。雨の多い街でも買い物などに便利だし空間も効率よく使える。雨や直射日光を遮る意味でも中々良いアイディアだと思う。

建物毎にちゃんと歩道部分を持っているように思うが、よく見ると2階部分が歩道の上にせり出してない建物もあるし、守らなければならない厳密なルールがある、という感じもない。歩道を作らない建物が周囲の空気を読めていないのか、2階部分がせり出した建物がルール違反なのか、更にはこの歩道部分が地権者のものなのか公共の土地なのか、未だに確信が持てない。建てた時代による、ってことかもしれないな。

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このエリアの旧市街は、北に行くほど賑わいを…more.png この記事の全文を読む 

タグ:アモイ 金門

2011年02月22日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅25 「更にアモイの市場などをぶらぶらし、勢いで金門島見学船に乗ってみた件。無駄に写真多め」

 
気の抜けた偽ジェンカに多少気力を奪われつつも、更に街を歩く。

まだまだ民族路と思南明路にはさまれたエリアだ。表通りも良いが、少し裏に回ると昔風の町並みが見えてきて、大陸中国旅行的にはこちらの方が面白い。


歩行者天国も街外れはこの程度の賑わいだが、

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一本裏に回るとこんな感じで、

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やがてこんな光景に変わって行く。

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この生活感に溢れた感じが楽しい。2元均一ショップもいくつかある。内陸部ではまだまだ1元均一が主流だがそこは沿海部都市の…more.png この記事の全文を読む 

2011年02月26日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅26 「中国のお楽しみと言えばやっぱりこれだよなぁ@アモイ、の件」

 
金門島を望む遊覧船からは、結局島影らしき物を眺めることができただけだった。

私は実際に行ってきたから正直それほど残念とは思わなかったが、これが遠くから眺めるだけの人だと残念だったに違いない。船の中では10元で双眼鏡の貸出をしていて、金門島に簡単に渡ることができない中国の人たちに大人気だったことを考えると、みんなそれなりに金門島を見たいのだ。

事実上コロンス島を一周するだけの船なのだが、40分で15元と決して高くはないし、天候の良い日ならかなり面白いとも思う。アモイには行くけれど金門島に行く余裕がないという人にはお勧めだ。コロンス島なんかどうでも良いと思わないでもないが、帰路アモイの埠頭に到着する前にコロンス島の埠頭も経由するので、抱き合わせ観光も簡単だ。ただ、やっぱり雨の日に乗る船じゃないよなぁ、これ。

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船を降り、宿のあるアモイ駅方向に歩き出す。


より大きな地図で アモイ Xiamen を表示


アモイ市内でも大通りの1つになる湖浜南路を歩いていると、こんな店が目に入って来た。


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「糖尿病食品」

血糖値を上げるための食品や、血圧計、血糖値測定用具などがあるようなことを書いてある。どれどれ、中を見せてもらおうじゃ…more.png この記事の全文を読む 

タグ:アモイ 按摩

2011年03月06日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅27 「アモイから福建土楼に行くにあたって、現地発人民観光バスを選択した件」

 
福建省で観光と言えば武夷山と福建土楼が定番だ。

武夷山は標高2000mちょっとの黄崗山を中心とする、まぁ名勝地だ。「黄山、桂林に並んで中国人が人生に1度は訪れたい場所とされる」などという話もあるが、個人的には中国のこの種の景勝地で心から満足できたことはない。私は心が真っ黒に汚れているので、桂林も黄山の美しい風景も10分もすると飽きて結構どうでもよくなってしまう。

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桂林、ラオジャイ山旅館近隣。http://familytravel.sblo.jp/article/3093821.html

福建土楼だが、こちらには多少惹かれないでもない。

客家はれっきとした漢民族なのだが、南方への移住を繰り返したよそ者であるため「客家」と呼ばれた。地元住民との軋轢も多かったらしい。更には武装盗賊団などもいた時代だ。家族・親族しか本心から信用しないとも言われる少数派漢民族が集団で生活をするのは自然な発想だとも言える。

だったら、みんながまとまって家を建てて城壁でも作ればよいのではとも思うが、客家は結構広い敷地に数百人規模で生活できる巨大な集合住居を作ってしまった。これは結構すごいことだと思う。

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私が初めて客家の集合住宅を見たのは香港だ。

まだ10代の頃生まれて初めての海外で、「香港郊外の沙田に17世紀から続く客家の集合住宅がある」という話を聞いて見学に行ったのだ。その時は建物の名前など意識しなかったが…more.png この記事の全文を読む 

2011年03月07日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅28 「アモイ発の『福建土楼一日遊』ツアーを、多分最安値で買えた件。更には中国現地発ツアーを買う場合の注意点。」

 
中国のバスツアーは結構便利だ。

中国価格なので割安だし、交通の便が悪い場所にもバスに乗っていれば着くのはありがたい。ほとんどの場合見学地が多い上やたら土産物屋に寄るためせわしなく、特定の場所をゆったり見学したいという人には不向きだが、割り切ればなかなか便利で面白い。

北京から万里の長城と明一三陵へのツアーに参加した時には、どこぞのダム脇にある地味な遊園地に連行され1時間程途方にくれたが、このツアーでなければこんな遊園地に来ることもないと考えると、それはそれでまぁ…、なんとかぎりぎり関心が沸いた。本音を言えばここに寄る時間があるなら八達嶺や明一三陵にもっと時間を取って欲しいとも思ったが、ツアーの価格を考えると文句を言えない。遊園地からのキックバックなどで利益を出しているのだろう。今となっては気持ちの余裕もあるので、ツアー客頼りのあの地味な遊園地はまだ存在するのか、多少心配ですらある。

家族5人で昆明から石林へのツアーに参加したときには、マイクロバスがホテルから石林のゲートまで直行往復し我々を驚かせた。土産物屋に寄らないツアーだと言う話だったが、話半分に聞いて信用していなかったのだ。車はぼろぼろだし高速料金を払えないのか併走する旧道を走ったが、中国に単純送迎型のツアーがあることは新鮮だった。現地ではさほど面白くもない石林に5時間放置され、家族で時間を潰すのに途方に暮れたが。

ウルムチ発トルファン一日ツアーに参加したときには、やたら土産物店に連行された。「ぶどう園と民族舞踊見学」などと言うので油断していると実は干し葡萄の販売が本業の店だったりして戸惑いもしたが、別に購入は無理強いされる物ではないしいろいろな干し葡萄の試食は結構楽しかった記憶もある。観光バスが来るときだけ灯りをつけるべったべたの土産物屋にも寄ったが、異常に暑いトルファンで冷房の効いた中お茶や試食品を食べるのは良い休憩になったし、中国のローカル観光ビジネスを垣間見るのも中々面白かった。

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この種の現地発人民ツアーを買うには、多少の注意が必要だ。

まず入場料が含まれているかいないか。

日本の常識だとツアーの場合見学地の入場料は料金に含まれているが、人民ツアーの場合そうではないことも少なくない。中には「一部含むが一部含まない」などというややこしいものも…
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2011年03月08日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅29 「アモイ発の『福建土楼一日遊』ツアーは予想通り土産物屋に寄ったが、それは別に不愉快ではなかった件」

 
158元で買った「福建土楼一日遊」ツアーの出発は朝7:15分だった。

これは大変理想的な時間だ。如家酒店の朝食は7:00からなので、少し手早く食べればちょうど出発の時間になる。熱いお粥をささっと食べ終わった頃、見慣れない女性が朝食ダイニングにやってきた。この時間に食事をしているのは私一人。どう考えてもツアー関係者に違いない。中国語で何か話しかけてきたが全く理解できないので、レセプションでこの女性がツアーのスタッフであることを確認し、そのまま一緒にホテルを出る。如家酒店の前は単なる路地なので、バスはおろか普通の自動車も中々入ってくることができない。

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案内された場所はアモイ駅だ。

駅前広場には公共の市内バス以外乗り入れることはできない。どこで乗り込むのかと思ったら駅前の大通りに青いバスが来て、案内の女性が「速く乗って」と手招きをする。これを「ホテル送迎」と言って良いのか悩まないでもないが、158元だから仕方がないか。うちのホテル、送迎不可能だし。

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バスは市内の数カ所を廻る。あちこちで客をピックアップしていく。

アモイ駅前は比較的早めにバスが来る場所だったようで、このあと一時間程市内を回ることになる。まぁ運が良くなかったわけだが、なんとか前向きに「無料で市内観光(但し車窓のみ)ができる」と自分に言い聞かせてみる。これがアモイ到着間もないころなら、多少は面白いのかもしれない、なんてことは思ってもいけない。

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うーん、楽しくないねぇ。


バスがアモイ大橋を渡って土楼向けてに出発できたのは、8:30を過ぎた頃だった。

アモイから土楼までは約4時間と聞いて…
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2011年03月09日

小三通 - 香港/中国/台湾,陸海路の旅29 「『福建土楼1日遊』の運営は結構いいかげんで、承啓楼への道は一部極端によろしくなかった件」

 
土楼と何の関係もないのに「土楼風味」を名乗る菓子工場から、更にバスは走る。

一応舗装路は続くが明らかに道幅は狭くなり、峠とまでは言わないけれど「山間部」くらいは言って良い道だ。これは推測なのだが、下の地図に「平和県」とあるエリアに菓子工場があったのではないだろうか。道路の変化を分かりやすく書けば「国道14号線からマザー牧場に入ってしばらくした感じ」というところだ。千葉県以外の人ごめん。



より大きな地図で アモイから承啓楼へ を表示

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車窓には集落と畑や丘陵が広がる。のどかな風景と言って良いがさほど絶景というわけでもなく、なんとなく外を眺めていたその時、


お?

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これ間違いなく土楼じゃん。


こんなところどうでも良いとばかりにバスは通過するが、土色で円形、どこに出しても恥ずかしくない立派な福建土楼だ。気をつけて見ていると、農村の中にぽつぽつ土楼が隠れている。これなんかもそうじゃないか?

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円形に限らなければ、他にも土楼のように見える建物はいっぱいある。と言うより、このあたりでの少し古い建物は壁材に土を使うのがデフォ、といった感すらある。土楼に増築をしたものもあり、それが複雑に絡み合うとこうなる…more.png この記事の全文を読む 

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