Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

★重要なお知らせ★

このブログは引っ越をしました。
このページは2016年7月より更新を停止しています。 新しいアドレスは、http://japantg.com/wp です。


旧ブログを含む過去の全ての記事も、
新しいアドレス http://japantg.com/wp に移動しています。

ぜひ、新しいアドレスにお越しください。
こちらよりかなり見やすく、お探しの記事も検索しやすくなっています。


550.gif

2014年04月05日

2012黒海西側を行く17 「ヨーロッパの最貧国」モルドバの切ないフリーマーケット


バスは、無事ヨーロッパの最貧国モルドバの首都、キシナウのバスターミナルに到着した。とりあえず街の中心部まで行きたいと降りた乗客の後をつけていたら、みんなマルシュルートカに乗り込む。さすが旧CIS、庶民の足と言えばマルシュルートカなのだな。駅まで3モルドバ・レウということで、バスターミナルで両替。モルドバは外貨の両替店があちこちにあり、この点だけは全く困らない。これはモルドバの金融サービス業が充実しているというよりは、モルドバ・レウが不安定なためにドルやユーロが非公式通貨として流通しているためだ。ミャンマーやカンボジアみたいなもんだな。

chisinau 01.gif





バスターミナルからキシナウ駅までは直線距離なら1kmちょっと、マルシュルートカでも3km程度の道のりで、予想以上に立派な建物だ。

chisinau 02.gif



せっかくなので、ルーマニア行きの列車の運行状況とチケットの値段を確認しておく。毎日17:20にブカレスト行きの夜行列車があるらしい。運賃は寝台の1等が640モルドバレイ(≒5000円)、2等は400モルドバレイ(≒3150円)。平均月収が約3万円と言われるこの国としては、寝台料金込みとは言え必ずしも手軽な価格ではないようで「空席は十分にある」とのこと。バスならもっと安いし、便数も多い。ま、この辺はあとで考えるとして、まずは街に出る。

chisinau 03.gif

chisinau 04.gif

chisinau 05.gif



街路樹のある必要以上に広い道路に走る旧型のトロリーバス、作ったはいいけれどその後あんまり掃除をしている様子のない大型モニュメント、今ひとつ活気に欠ける大通り。これはどこに出しても恥ずかしくない旧ソ連の都市、という感じだ。しかも市内には観光スポットと呼べるものがほとんどない。もしかしたら、国内にもほとんどない。



しかたないので、市内を散歩してみる。

chisinau 07.gif

chisinau 06.gif

chisinau 08.gif

chisinau 09.gif


活気があるのは、主に市場や小型商店が集まった場所だ。最近では郊外にショッピングモールができ、なかなかの賑わいを見せているらしい。しかし、他のエリアはと言うと、一気に賑わいがなくなる。

chisinau 10.gif

chisinau 11.gif

chisinau 12.gif

この「作ったはいいけれどろくにメンテも掃除もせず、今やただの池ですらない元噴水」が、旧CIS的でもありあるいは今のモルドバ的でもある。「ヨーロッパ最貧国」の象徴的な光景だ。しかしキシナウの駅前には、もっとモルドバらしい光景が広がっていた。





chisinau 15.gif

chisinau 14.gif

chisinau 16.gif

「フリーマーケット」なのだけれど、漂う空気は大阪・西成の無認可路上販売に近い。本来の意味での「汚くみずぼらしい」「蚤の市」だな。売っている人も買っている人もあまりお金は持っていないようだし、なにより扱っている商品にも恐ろしく魅力がない。観光資源も経済力もない国なんだなぁ、モルドバって。

キシナウにも10ユーロ程度のホステルが数軒あったけれど、この街にもう少し滞在しようかどうか本気で迷っている私がいた。




↓↓ ランキングアップを楽しみに書いています! ↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ 人気ブログランキングへ
↑↑ クリックありがとうございます! ↑↑

2014年04月20日

2012黒海西側を行く18 キシナウとブカレストを結ぶ夜行列車、車内編

 
日本語版wikipediaによると、モルドバの観光の見所は「首都のキシナウと全国の要塞と城塞」ということになっているのだが、少なくとも首都キシナウに関しては、数時間眺めただけで「もういいや」という気分になってしまった。滞在時間的にはブルネイのバンダルスリブガワンと同じ程度になったが、観光的な満足感はずっと低い。「モルドバに来たからには」的観光ポイントがろくにないのが弱いよなぁ、なのだ。オデッサで会ったかなりゆったりペースで移動している旅行者も、「モルドバは、えっと、そ、そうだなぁ、ワイナリーを見たけれど後は…」と言っていたくらいだったし。唯一心惹かれるのは沿ドニエストル共和国なのだが、ここのイミグレで要求されるであろうワイロを考えると、ちょっとうっとうしい。そういう訳で、再度キシナウの駅に戻ってきた。

chisinau train 01.gif

chisinau train 011.gif



「えっと、ブカレスト行きの列車、1等を予約したら、貸し切りになりますか?」

「はいはい、大丈夫…、ですね」




ブカレスト行きは夜行寝台列車だ。1等と2等の差額は240レイ(≒1800円)だが、これでブカレストまで個室を確保できるのなら、決して高くはないと思う。キシナウのドミだって10ユーロくらいはするし、個室を取ればもっとかかる。しかもこの列車はモルドバ国鉄の車両で、そうそう乗れるものでもない。個室も確定したし、私のモルドバのイベントはこれでいいや、だ。


ちなみにオデッサ行きにも使われる、モルドバ国鉄のローカル車両はこんな感じだが、

chisinau train 03.gif


ブカレスト行きの国際列車は、こうだ。

chisinau train 05.gif

chisinau train 06.gif

chisinau train 08.gif



この空間を一晩独占できて運賃込み約5000円なら、十分にペイする。西欧エリアの寝台列車で個室を確保したら、こんなものじゃ済まない。旧CISの貧乏国の列車、年季が入っていてシャワーなど望むべくもないが、部屋もトイレもそこそこ清潔で快適だ。貧相だけれど売店もある。

chisinau train 10.gif

chisinau train 09.gif

chisinau train 13.gif



キシナウ市内のスーパーで買い込んできた食料で早めの夕飯にすると、車窓風景が夕焼けに変わっていった。寝台列車の個室なんて何年ぶりだろう。

chisinau train 11.gif

chisinau train 12.gif



前回も書いたが、キシナウからブカレストに向かうには、バスの方が便利で安い。列車ががらがらで出発当日に1等の個室を独占できたのもそのせいだ。物価の安いモルドバとは言え列車を使うのはそれなりの贅沢なのだが、この列車にはもう一つ、他ではなかなか経験できない興味深いイベントがある。





↓↓ ランキングアップを楽しみに書いています! ↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ 人気ブログランキングへ
↑↑ クリックありがとうございます! ↑↑

2014年04月27日

2012黒海西側を行く19 モルドバとルーマニアを結ぶ列車にもれなくついてくる、マニア向けアトラクション

 
モルドバのキシナウ駅を出発したブカレスト行き国際列車は、3時間ほどでルーマニア国境に近いウンゲニ(Ungheni)駅に到着する。


Ungheni station 01.gif





列車はこの駅で2時間弱停車する。国境だからとか出国審査があるからとか、理由はそれだけじゃない。ここウンゲニ駅では、線路の幅が違うモルドバとルーマニアを列車が通過するために、乗客を乗せたまま列車の台車を交換するという、マニア以外には特にうれしくもないイベントが敢行されるのだ。

どうしてそんな面倒なことをするのかというと、モルドバは1940年(あるいは1944年)から1981年までは崩壊前のソ連の一部だったのに対し、ルーマニアはたびたびソ連に侵攻され戦後ソ連の圧力により共産化されたが、一応独立国だった。一応独立国どころか、モルドバ全域やウクライナの一部を領土としたこともあるのだが、第2次大戦後はおおよそ今の国土を維持している。

ルーマニアのゲージが標準軌の1435mmであるのに対し、モルドバのそれはソ連仕様の1524mm。一時は同国だったモルドバとルーマニアの鉄道の幅がなせ違うのかというと、同じ一等車に乗り合わせたイギリス人によると「ルーマニアから兵士などを乗せた列車がそのままソ連に入ってくるのを防ぐため」というのだが、まぁ、あの国ならやりそうなことだ。冷戦ばりばりの時代だっただもんなぁ。そういうわけで、ウンゲニ駅では交換用の台車が敷地にごろごろ転がっている。

Ungheni station 02.gif


そして、安くて便利なバスではなく、あえて列車を選択したマニアさんたちは、結構な荒技を見学することができる。客を乗せたままの客車をジャッキで無理矢理持ち上げ、その下の台車をがらがらがらと引っ張り出して交換するという、だんじり祭にも負けない勇壮な作業だ。

Ungheni station 03.gif

Ungheni station 04.gif

Ungheni station 05.gif

Ungheni station 06.gif





更にはここでモルドバの出国審査が行われる。もしここで、沿ドニエストル共和国の実質支配地から入国していて、モルドバの正式な入国印がない場合、ルールとしては出国ができない。出国審査官は「所持品に武器などはないか」等、本来なら入国時にやるべきじゃないかと思われる質問がいろいろ書かれた出国書類を差し出し記入させた上で、インタビューをする。1等車の乗客がほとんどいなかったため多少丁寧なだけかもしれないが、本来こういうことは入国時にするべきだろう、と思う。モルドバの入国は事実上スタンプチェックだけだった。まぁ貧しいモルドバの場合欧州最大の人身売買被害国という側面もあるので、出国審査は厳しい方がいいのかもしれないけれど。


台車を標準軌に交換した列車はルーマニア領内に入り、ここでも車内で入国審査を受ける。2007年にEUに加盟したルーマニアにしてみれば、ここはEUの東の国境だ。モルドバから人身売買で女性が売られている現状を考えれば、出入国審査を廃止するわけにはいかない。



ルーマニアの入国審査を終えれば、あとは部屋でリラックスして眠るだけだ。1等だからベッドくらいスタッフが作ってくれるのかと思って待っていたらいつまでも誰も来ず、車掌に話を聞いて自分で椅子の下から毛布やシーツを取り出してセットすることを知った。ま、モルドバの1等寝台なんて、そんなもんなのかもしれないな。

Ungheni station 07.gif

Ungheni station 08.gif


せっかくの個室の旅、夜食も抜かりはないぞ!

Ungheni station 09.gif




ちなみに、ウンゲニ駅での台車交換作業を体験したい人には、キエフからブカレストやソフィアに向かう国際列車を利用するという手もある。私もオデッサからイスタンブールへのフェリーに乗る可能性がなければ、これを選んだと思う。私は乗ったことがないのだが、噂によるとこの列車にはロシアやウクライナ、ルーマニアの車両がつながったなかなか国際的な列車らしい。また、モルドバ→ブカレストのようなマイナーなルートではないため、個室を独り占めするのは難しいようだ。アエロフロートのキエフ行きやオープンジョーを買って、チェルノブイリを見学した後、ポーランドのアウシュビッツや、ルーマニアのチャウチェスクの宮殿など、現代史のダークツーリズムを体験するのも、世界を見る上では結構意義深い行程だと思う。いろいろ調べていくと、やがては東欧の闇社会をリードするアルバニアギャングの情報に行き着くかもしれない。アエロフロートはアルバニアのスコビエにもフライトを持っているので、キエフと組み合わせると、ますます濃いめのダークツーリズムが成立してしまうな。




↓↓ ランキングアップを楽しみに書いています! ↓↓
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ 人気ブログランキングへ
↑↑ クリックありがとうございます! ↑↑

プライオリティ・パスに無料登録可能!楽天プレミアムカード